芝山鉄道 ー日本で最も短い鉄道ー

2.2キロメートル間の短い旅

芝山鉄道は2002年に開業した営業距離2.2㎞の日本一短い鉄道です。芝山千代田駅から東成田駅間を走り途中駅はありません。一日の乗降客数は約1,400人ほどでおそらく空港関連企業にお勤めの方がメインで使われているのではないかと思います。

さっそく改札に入ってみようとすると、自動改札のタッチ部分が見当たりません、そうここは交通系ICは使えないため切符を購入します。運航間隔は朝の7時~8時が1時間に3本、それ以外の時間帯は1~2本といったところです。

 

いざ列車に乗り込んでみると、駅が高架となっているため窓から空港内に駐機している航空機を見ることができます。電車の車窓から望む景色としては非常に珍しいのではないかと思います。4両編成の車内には私を含め4名ほどの乗客が出発を待っていました。

東成田駅とは…

列車が出発するとしばらくは左手に空港内部を見渡すことができます。そしてあっという間に列車は終点の「東成田駅」に到着します。列車自体はここから京成線に乗り入れするためそのまま先に向かい、この駅に降りたのは私だけだったようです。

ここ東成田駅、実は元京成線の成田空港駅として使われていたんです。現在は各ターミナルまで鉄道を敷設することができたため、不要となった構内施設にはシートや仮囲いがされていて詳しく中を見ることはできません。ただ囲いのすき間から当時の面影を残す残置物や案内サインを見ることはできました。この場所はテレビの町ブラ番組でもよく取り上げられているので知っている方も多いのではないかと思います。

  

改札を抜けるとその先には成田空港第二ビルへ続く連絡口がありました。おっと、ここから空港にいけるんだなと一歩踏み出すと先の見えないまっすぐな一直線の道が。ちらっと横を見ると「空港まで500m」と表記されていました。東京メトロの大手町駅の乗り換えも結構歩くけれど、それ以上かもしれない。その道は地下に向かうスロープになっていてなんだか秘密基地のようで少しワクワクしたりします。

 

私が歩いているときに2組の外国人観光客らしき人々とすれ違いました。到着早々重いスーツケースを引いてこの長さを歩くとは、本当にお疲れさまです・・・心より「日本へようこそ」と言いたい。そして時間があったら芝山町にも来てほしいなと思いました。

成田空港の今と昔を感じることができるアトラクションのような芝山鉄道、ぜひ1度は乗ってみていただきたい‼

 

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